ジョナサン・リヴィングストンを越えて

人生についての考察日誌

仕事のモチベーションについて

三人のレンガ職人が働いていた。

 

一人目は、

「ボスに命令されて働いているんだ。毎日まいにち、ただ石を積み上げているだけだぞ?やってらんねぇよ。ああ疲れた。」

 

二人目は、

「石を積み上げて大きな壁を作っているのさ。どうしたら効率的に積み上げられるのかを考えてやってるんだ。お金ももらえるし、そのお金で家族を養わないといけないしね。頑張ろう。」

 

三人目は、

「私は世界一の大聖堂の一部となる壁を今築きあげているところです。この大聖堂が完成するのはあと100年後。私は生きていないでしょうが、この歴史に残る大仕事に携われて光栄です。」

 

三人とも同じ仕事をしているのだ。それにも関わらず、同じ仕事に対する関わり方が全く違う。

心的態度の重要性を物語っているよなあと感じる。

無かったことにしよう、名誉のために

先日、3日間続けて飲み会があった。

お偉いさんが大勢いる中で、自分と研修で参加していたその子が隣になった。

しかもなぜか3日間全部隣に。

20代はその子一人だけで、他は30代、40代、50代、60代だったか。

 

他支店で働いている子なので、もともと接点があるわけでもなく、久しぶりに会った1日目の飲み会では、こちらから話しかけるときは色々喋ってくれるのだが、向こうから逆に質問をしてくるといったことがなく、微妙に噛み合っていない感が漂っていた。

(緊張してるのか?それとも興味ないのか?なんか自分からも喋ってくれよ!と何度か思った。)

まあ、ほぼ初対面のようなものだし、こんなもんかと。仕事が残っていたので自分は途中で退散した。

 

2日目の飲み会。飲み屋に到着すると、フレッチャー君ここに座りなよとお偉いさんの一人に呼ばれる。

あれ?またあの子の隣かよ。昨日隣だったしもういいよと思いながら座った。昨日は年の近い同僚も近くにいたので彼らとも交えてその子と話をしていたのだが、今回の周りは皆んな年上、自分とその子が比較的年が近かったこともあり、必然的に二人の会話が多くなった。

なぜかわからないが、今日は向こうから饒舌に色々話をしてくれる。

昨日はこちらから話しかける→向こうが話す→話途切れちゃうので別の話題。こちらから話す→向こうが話す→切れるだったのが、今日は向こうからも色々話が返って来たので話が盛り上がった。

地方出身なこと。テニスをやっていたこと、大学のこと、どうしてこの会社にしたのか、これからどうしたいのか、何が好きか、嫌いかなど結構いろいろ話せた。

 

今回自分は運転手として参加していたのでまったく酒を飲まずにいたのだが、一方その子はガンガン飲んでいく。途中からお偉いさんたちから日本酒も飲まされ、それでも、

「私お酒が好きなんですよー。」といって笑顔のままかなりのハイペースで飲んでいく。途中で若干心配になり水を渡したりもしてみたが、案の定、途中で席を立ってから帰ってこなくなった。

 

しばらくしたら、女上司の人が急いで自分の元にやってきて、

フレッチャー君。彼女がトイレで動けなくなってるから、先にホテルに送り届けて。部屋の前まで連れて行ってあげて。中には入っちゃだめよ。」

と言うではないか!

まあ、あれだけ飲んだら無理もない。しかし、こんなシチュエーションって本当にあるんだなあと思いながら了承する。

 

先日洗車したばかりの車を店の前にまわし、その子を待つ。しばらくすると、女上司と社長と一緒にでてきた。えらいフラフラしている。

「すいませーん。よろしくお願いしまーす。」

と千鳥足の完全に酔っ払った状態で自分の車に乗せられた。

 

あらかじめ店の人にもらっておいた水を渡し、大丈夫か聞いてみると、

「気持ち悪いです。。。」

と、今にも吐きそうな顔をしている。

なぜか、別に吐いてもいいよと思っていた自分を覚えている。

なるべく振動させないようにホテルへ向かった。途中、その子が窓を開けた。

一瞬、ゴポッという音が聞こえたかと思ったが、そのまま動かなくなったので、寝たもんだと思っていた。

 

ホテルに到着したが、全く動かない。声をかけてもおきない。

とりあえず車の外にでて、助手席側から引っ張り出そうと思ったら、やっぱり吐いていた。外側についていた。走行中に窓から吐いたのだろう。空耳ではなかったんだ。

車の中を確認してみると、その子の服やカーペットにはついていなかったが、窓のヘリの部分にもついていた。。

その時は吐いたものが車についたことなどどうでもよく、どうやって上に連れて行くかのほうが大事だった。

あまり親しくないその子には少し悪いと思ったが、バッグを背負い、手を引っ張りつつ体を支えて部屋まで向かう。こんな時でも、腰に手回すと変かな?など考えつつ、部屋の前へ。途中エレベーターの中でも口を押さえて座り込み、動けなくなってしまったが、あと少しなので無理やり連れて行った。

鍵を取り出してもらい、部屋の中へ入ると同時にトイレへダイブしてうずくまってしまった。

その間にホテルのロビーへ水をもらいに行き、その子の元へ戻る。

少し休ませてから、ベッドへ連れて行き寝てもらった。

その子に布団をかけているとき、俺は一体何をしているんだろうか??という思いでいっぱいであった。

 

3日目、飲み会の前に朝に洗車へ行き、車の外と中を掃除してもらった。

昨日の出来事を本人はどう思っているんだろうか?

きっと申し訳なく思っているかもしれないからこっちから話しかけて気を楽にしてもらったほうがいいかななどという妄想に陥っていた。

飲み会の最初の方は席が離れており、本人を見るとなんとなく表情が強張っているような、そんな感じに見えた。ただ、そのまま何事もなかったように飲み会は進む。

同僚たちがタバコ休憩で席を外した際に機会があったので、もう気分は大丈夫か話しかけてみた。

すると、

「全然良くなりました!」

「でも昨日のことあんまり覚えてなくって、あはは。」

 

そんなもんなんだろうか。飲んで記憶を無くしたことがないのでわからないが。

車で吐いたことは、自分が周りに話さなければ無かったことになるのだ。

軽い気持ちで同僚に、

「車の中でゲロられたんだけどさー」

と話したらどうだろう。

たぶん、何かの機会に広まってしまうのだろう。

それはかわいそうなのでやらない。 

その子をホテルに送り届けたあと、別の人を送り届ける際、その人に吐いたものがみられないように、あらかじめ助手席のドアを開けて待って、

「やめてくれよ、おれそんなに偉いわけじゃないんだからさ」

と笑われたり。

 

たぶん、女の子だから冗談でもネタにされるのは嫌だよな。だから、黙っておくことにしよう。無かったことにしよう、彼女の名誉のために。

ここには書いちゃったけどね。 

このブログの目的

一体何年振りだろうか。

大学時代から就職活動中までブログを書いていた記憶があるが、それ以降ぱったりとやめてしまっていた。

もう10年の月日が経った。色々なことがあったが、それらはだいたい自分の頭の中にあるだけに過ぎない。 

記憶というものは至極曖昧で、振り返ってみると改変されていたりするものだ。別にそれでいいのだが、その出来事が起きた当時の感情・思考とは違ったものになってしまっている。 

当時とは違い、今の時代はFacebookなど、リアルと結びついたSNSが盛んになった。私も登録はしているが、そこに記録できることを考えたとき、どこそこへ行った、誰と会って楽しかった、などという事実のみの記載に留まり、自分の考えを記す場としてはあまりそぐわない気がするのだ。 

だから、今後この場を借りて、日々周りで起きる出来事、未来、過去の事柄について所感を記していきたいと思う。